HIRANO OSTEOPATHIC OFFICE

オステオパシー 平野治療室

水平線と飛ぶ鳥たち

What is Osteopathy?

オステオパシーって何ですか?

オステオパシーの思想とその治療方法は、 アメリカ人のアンドリュー テイラー スティル  ( Andrew Taylor Still 1828〜1917 )によって考案されました。
アロパシー(西洋医学)医師であった A.T.スティル は妻と3人の子供達を髄膜炎で亡くしてしまいます。医師として家族を救えなかった彼は当時の医療に疑問を持ち、解剖学を学び直して観察を続ける中で、筋骨格系と病気との関係に気づき考え始めます。
筋骨格系の異常を正し、過剰でも過少でもない程よい血液循環を取り戻させることで、病気を治したり予防したりすることは出来ないだろうか・・・。
 
スティルは気づきます。人は部分的に病気になったりはしない。「部分は他に影響しあい、体は1つのユニットとして働いている」と…。

試行錯誤の後、スティル博士はこの理論が人々に益する貴重な方法であると確信するに至りました。 
 1874年6月22日、米国カンサス州でのことです。
 
しかし当時のアメリカでは「手当てによって病気を治すことが出来るのはキリストだけである」
という反発が強く、教会からも追放され、正式にこの自説を発表する機会を得ることは簡単ではありませんでした。
1875年の終わりにスティルはカンサス州からミズーリ州カークスビルに移り、そこで後半生を過ごします。
最初はわずかばかりの認識を集めるにすぎなかったこの治療は、次第に多くの人に受け入れられるようになり、やがてスティルは自分のやり方を他の人々に教えることを考え始めます。
そして後年(1889年)この医学の名を、ギリシャ語での「骨」を意味する「オステオ」と「病む」を意味する「パソス」を合わせて「オステオパシー」と名づけました。
 
 
オステオパシーはホリスティック(全体論的)な考え方に基づいています。
身体は部分が他の部分と関わり合いながら作られています。病気はそのどこかがバランスを崩し、正しい関係維持が難しくなることで発症するのです。
言い換えれば、体は他の部分の影響を受けること無く、1つの領域で病気になることは出来ません。人のシステム全ては同時に関係しあって働いているのです。
 
胃潰瘍があるから胃の調子が悪いのではありません。好ましくない内部環境があるから胃潰瘍になるのです。
心臓病だから心臓。下痢が続くから大腸というのではなく、正しく協調されて働く組織関係に注目した、全体性の維持がオステオパシーの根本的な信念です。
 
 健康は人が持つ自然の能力を基礎にしています。
その能力によって生活環境における有害な影響に抵抗し、その受けた悪影響を代償することが出来ます。日常生活の中でのストレスや、時に襲ってくる極端に激しいストレスにも、通常はこの全ての人が生まれ持った能力によって対処することができるのです。
病気はこの自然の能力が減退した時や、それを上回る有害な環境に打ち負かされたときに起こります。
 
たとえば、筋骨格系の局所的な障害は自然の能力を減退させます。また内臓の機能障害が筋骨格系の問題を引き起こしたりもします。様々な理由で自然の能力が損なわれた体は、筋骨格系や神経系その他の障害として私達に苦痛を与えます。
オステオパシーはこの人が持つ自然の能力を、より良く機能させることを目的としています。
すなわち「患者さんの持つ病気」にではなく「病気に罹っている患者さん」に対処させていただくことを念頭においた医学なのです。

A.T.スティルD.O

 

                                                  A.T. スティル D.O.

                                 A.T. スティル D.O.

オステオパシーにできること

 

   オステオパシーでは以下のような症状に対応させていただく準備があります。
内科的な問題でも特に病気とは言えない機能的な疾患の場合、西洋医学では適切な治療が受けられないケースがみられます。
お困りの方はご相談下さい。適応か否かご返事いたします。
また、当院での問診・検査の結果、西洋医学的な検査等が必要と判断した患者さんには、関連病院を紹介させていただくことも可能です。
 
 
筋・骨格障害
肩こり 腰痛 肩関節周囲炎 膝痛 顎関節症 ムチウチ
 
各種神経痛
坐骨神経痛 三叉神経痛 肋間神経痛 
 
スポーツ障害
テニス/ゴルフ肘 腱鞘炎 筋膜炎 コンパートメント症候群 ねんざ 骨折(整形外科との併用が必要です)    
 
内科疾患
腹痛 高血圧 甲状腺関連症状 消化器・呼吸器・循環器・泌尿器・感覚器・内分泌系・免疫系に関連した機能的症状 アレルギー症状の緩解
 
新生児から小児の問題
赤ちゃんの睡眠問題 激しい泣き叫び 母乳の吸引力不足 成長•発達について
 
産科・婦人科疾患
生理痛 更年期障害 つわり マタニティ腰痛 逆子 出産後の骨盤•身体バランス調整 帝王切開後の癒着による愁訴
 
その他の愁訴
めまい 疲労感 不眠 副鼻腔•耳の問題 脳卒中の機能回復 
各種手術後の機能回復 予防医学としての健康管理•維持•促進
 

 機能的疾患とは内臓その他からだの各器官の働きが、過剰または低下することによって起こる症状のことを言います。これらは当院の治療が得意とする分野です。
 それに対し、ウイルス性疾患や腫瘍、その他あきらかに病気である状態を器質的疾患と言います。この場合多くは西洋医学的な処置やそれらとの併用が必要となる場合があります。
 同じような症状でも原因や病態は様々です。初診時には十分な問診・検査・説明を心がけておりますので、気になる症状でお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
 
  オステオパシーでは様々な病気やケガ、ご自身の能力開発など広範囲にわたって健康管理のお手伝いが可能です。
  また、新生児からシニア、お年寄りまで様々な方にご利用いただける、安心で安全なヘルスケアです。